心の奥底から待ち望んだ完全退院。
この完全退院を迎える為には、まさかの大きな山がありました。
最後の地固め療法中の敗血症。
生きるか死ぬか。本当に不安で心配でした。
敗血症により高熱を繰り返す日々が続き寝たきり状態。
必要最低限の行動は食事、トイレくらい。
敗血症になったはじめの頃は、高熱・骨髄抑制中という事もあり転倒の危険もあったので尿はベッドで。便の時は個室内のトイレで介助付き。
そんな状態なので、午前中から夜までずっと付き添っていました。
(無菌病棟なので付き添いの宿泊は不可。自宅から病院まで車で片道50分はかかるので、自分の安全面と疲れも考えて近くのホテルに1週間ほど宿泊していました。)
そんな状態が2週間弱続きました。
おかげさまで、夫の体力はみるみる落ちていきました。
完全退院時も夫の体調は万全ではなく、いつも車は酔わないのに帰路で酔ってしまうくらい。
自宅に着いて階段を上るのも一苦労。
体力が落ちた事、敗血症の体へのダメージも大きかったんだと思います。
完全退院から数週間は体調がすぐれず、再び発熱してしまうなど、まだ入院していてもよかったのでは?と思ってしまうほどでした。
短い期間で何度か通院し、薬を処方してもらうなどしてしばらくして落ち着きました。
敗血症ってすごすぎる・・・
待ち望んだ完全退院。
ひとつの区切りとなり、開放感と喜びなど様々なプラスの気持ちで満たされている予定だったのに、不安が残る完全退院となりました。
よって、完全退院を喜べたのは落ち着いたころでした(笑)
それでも、全ての治療を終えてひとやま乗り越えた。
その安堵感はとてつもなく大きいものでした。
それと同時に、ここから先は夫の免疫に懸かっている。
今までは、抗がん剤で白血病細胞を殺してくれていたけど、今度は自分の免疫で白血病細胞を殺して、寛解を維持しなければならないのだから。
せっかくここまで来たんだから負けるわけにはいかない。
次のゴールは5年後!!なんとしても5年後を笑顔で迎えたい。
ここからがまた新たなスタートとなりました。
そして5年後の2020年。
無事にゴールテープを切ることが出来ました。
本当に本当に、夫、がんばりました!!
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